答え
外壁材のサイディングを施工する場合は、現在では、一般的に通気用の胴縁を施工してから外壁材のサイディングを施工することが一般的になりました。
この工法を「外壁通気工法」と呼んでいます。

外壁に薄物のサイディング(12〜15oの厚さ・プロ側の業界では、厚物と薄物とに分け区別している。又は、木造用ALC・37oと比較して薄いものを言っている場合もある。)窯業系、金属系にかかわらず、サイディングやサイディングとの接合部や他部材(サッシなど)の取り合い部分から、裏面側に雨水が浸入することがあります。

ハット型ジョイナーを施工して、コーキングを8〜12o確保する。また、コーキングは、版間のみの接着になるように、ジョイナーには、ボンドブレーカーが付いているものを使用する。
目地底にコーキングを付かないようにする。
特に、サイディング厚さが薄いため防水機能の役割を担っているシーリングが十分機能するだけの厚さ(8〜10o程度)が確保できないため、接合部のシーリングが経年劣化して、防水機能がなくなり漏水していることが多いのです。
特に、平成18年6月に『住生活基本法』が公布され、瑕疵担保の問題が大きくなってきたので、サイディングはコスト優先で、シーリング厚さが十分に取れない12〜14ミリ多く使用されていたのです。
さらには、ジョイント部に使用されるハット型ジョイナーを使用しないで、シーリングだけで施工してしまう悪質なサイディング屋もおおこうしているのです。(コストを大幅に下げられて発注されるので、副資材で手を抜かざる得ないのかもしれない。管理者不在のためノーチェック)
私も、本日、築16年の外壁リフォームで、副資材のビスは純正部品を使用していなく、短く、さらには、不良施工をしていて、断熱材もしっかりと施工されていない現場を見てきました。サイディングの現場です。もちろん漏水しているので改修するのです。

実は、サイディングの通気工法が一般化するまでは、過去の薄物のサイディングは、版間の防水性も十分でなく、コーキングの厚みも十分に取りないため、内部に漏水し、通気工法を採用していない場合は、サイディング版と透湿防水シートやアスファルトルーフィングを防水シート代わりに使用している場合も、毛管現象でサイディング版と防水シートの間に水分が長期に滞留するため、木材の腐食の原因やサイディングのソリねじれが発生する原因にもなっており、多くのクレームが発生していたのも事実です。
今でも、街の中を歩き、サイディングの家を見付けて、近づいてよく見ると、コーキングが割れていたり、隙間が空いていたりして、壁の中に漏水しているような家を数多く見かけます。
また、外壁に内部に入れる断熱材も、一般的に粗雑施工が多く、いまだにしっかりと隙間なく入れていない現場を見かけることが多いです。
特に、ローコスト住宅や価格競争のしわ寄せが大工職人の手間賃で調整するため、正常な仕事や丁寧な仕事が出来ないような大工手間になっているため、断熱材がしっかりと入れられていないため、小さな隙間や端部をおろそかにしているのを多く見かけます。
サイディングそのものからの漏水と、断熱材の粗雑工事による外壁裏側での内部結露の影響で、壁体の腐食と腐食が発生するとシロアリが発生しやすくなり、住宅建物の耐久性を著しく損ねます。
そのようなことが、長く続いて来ていましたので、特にサイディングの場合は、通気工法を採用するのが一般的になってきています。
さらには、平成18年に住宅基本法が公布され、外壁も10年の漏水保証を義務られましたので、今ではサイディングは通気工法が常識です。
■通気工法のメリット

外壁材の雨漏りによる腐食防止
窯業系のサイディングは、接合部等から、サイディング材の裏面側に雨水が浸入することがあります。
透湿防水シートとサイディング部分に通気部分を設けることで侵入した雨水を速やかに排出することが出来ます。
■内部結露の抑制
生活するということは、室内に湿気を発生させます。湿気は湿気の粒子大きさは0.4nm(ナノメートル・1nm(ナノメートル)=100万分の1mm(ミリメートル))、雨粒の約250万分の1という小さな粒子です。そのため、室内の湿気は内装材を通って壁体の中に配いてきます。
室内から侵入した湿気を速やかに排出することと、冷気が通気層を通り、断熱材の不備な部分で冬場に内部結露が発生しても、屋外に放出させ内部結露を抑制します。
■日射の遮熱による快適性
通気層の通風によって、日射などに対して遮熱の働きがあります。

■断熱施工が重要
通気工法は、通気部分を設けることは、その部分が外気と同じ状況になると言うことです。
断熱材の施工部分に、隙間があったりすると外部との温度遮断は透湿防風シート1枚になり、室内外の温度影響がダイレクトに影響します。
特に、冬季は冷気が通気層を通るので、室内が温度が高く、断熱施工が不十分だと、結露が発生します。
逆に、夏季は、通気層に暖気が通り、室内をエアコンなどで冷房を運転して、温度が下がると、今度は夏型結露が発止することがあります。
これらの長所や短所を十分に理解をして、外壁材を選択することです。

これらのことから考えて、窯業系の薄物のサイディングを施工する場合は、通気胴縁を取り付けることが一般的です。

(窯業系でも、木造用ALC版37oの場合は、直張り方式と通気工法の二つの方式があります。
木造用ALC版37oの場合は、シーリングの深さも確保されるので直張り工法で問題がありません。また、断熱、防音、防火性能も高く、私は、直張りの方を採用しています。尚、私どもで施工した築17年目の外壁をメーカーが剥がして検証した資料・データーもあります。1984年建築です。
この資料を見て、私自身この木造用ALC版の外壁材を主に推薦して使用してきたことが正解だったと思っています。)
会報・木族bX4を参照

再塗装・メンテナンスに関して配慮しておく。
また、サイディングメーカーは、塗膜保証を10年〜15年保証していると記載していますが、防水保証をしていると勘違いされている片が少なくありません。
決して、防水保証をしているわけではありません。
また、塗膜保証がされていても、色あせや汚れ、版間のシーリング、サッシや軒天などの他部材とのシーリング部分が経年劣化してきます。
雨漏りはシーリングによって守られていると言っても過言ではありません。
シーリングの寿命は種類や環境によっても異なりますが平均8〜10年です。昨今は、メンテナンスのことを考慮せずに、デザインや見た目だけの石張りやレンガ張り風のイミテーション素材で外装をしている家を多くも欠けますが、メーカーや施工業者は、メンテナンスのことを説明しているのかと疑問に思います。
昔よりは、サイディングの耐久性は向上しましたが、塗膜保証が約10年です。あなたの建てた家は最低どのくらい保たせたいのでしょうか?
住宅ローンは最長35年です。そのローン期間中、何度、外壁やシーリングのメンテナンスを行いますか。
注意しなければならないのは、彫りの深い、そして複雑な柄や模様のサイディングを再塗装・塗り替えを行うときには、高圧洗浄は掛けても、それでも取れない旧塗膜は、ケレン掛けを行い、除去して、プライマー処理し、再塗装を行います。
旧塗膜を残したままですと、すぐに剥離してしまいます。
このように、形状が複雑な外壁が多くなっていますが、将来のメンテナンスのことは考えているのでしょうか?
このように、サイディング選択に当たり、メンテナンスのことも考えることも追加しておいて下さい。