答え

無垢材の本実(ほんざね)加工板を竪張り(竪張り)に内装壁仕上げ材として施工する場合、下地材として使用される胴縁(どうぶち)の材寸法は、一般的に15*45o又は18*45oで、材は、杉、米栂、北洋材、ホワイトウッド等が使用されている。
私どもは、もちろん国産材の杉材を使用している。

これらの下地材は、羽柄材と呼ばれるグループに入り、乾燥材は少ない。なぜなら、細い材のため、乾燥することにより、材にねじれ反りが発生し安いために、歩留まりが悪くなるので一般的な流通においては、グリーン材による流通が一般的である。
胴縁の施工方法は、一般的には、15*45o程度のグリーン材と言っても有る程度乾燥した材(たまにびしょびしょの材もある)を450o間隔(一般的な工事)か、300o間隔(ていねいな工事)に、柱及び間柱に打ち付け尚かつ、内装板の仕上げをより良くし精度を上げるため、胴縁の面(ツラ)を一直線になるように、パッキン等(薄いベニヤや木片・紙等)を挟み込んだり、取付面の柱、間柱は面を削ったりして調整しながら、面一(つらいち)になるように取り付けする。

勿論、我々が造り上げる在来軸組工法の場合の柱、間柱は人工乾燥された製品(KD材)で、施工性どや仕上がり精度を高めるために壁の中に隠れ見えなくなる柱(大壁構造の柱)、間柱でも全てに対して、モルダー掛けをして精度を上げる努力をしています。それでも工事中の湿度や材の木質・性質によって希に下地の影響を受けることがあります。
しかし、ここまで配慮すると問題はほぼなくなります。

下地材の取付は、釘又は木ねじを使用します。木ねじの方が打ち込み後の戻りがないためこちらが有利です。
そして、施工された胴縁下地材に、内装壁材のスギ、ヒノキ、松等の巾75〜150o程度、厚9〜5o程度の内装加工板を釘やフィニッシュを使用しながら施工します。

基本的にはあまり接着剤を使用しませんが、併用して施工する場合もあります。
接着剤を併用して施工する場合は、胴縁との接点にちょっと付けるぐらいで、ベッタリと付けることは避けなければなりません。なぜなら、木材は調湿能力に優れているために、伸び縮みをする時に裏側が接着剤で固定され動けなくなっていると、表面が割れることがあります。

又、本物の無垢材を施工したことのない大工さんは、本物の無垢材は狂い、ねじれるという固定概念が強い人が少なくないためにと、説明不足のクレームを恐れるために、接着剤を裏面に
ベッタリ付けたり、透かないようにと実の部分まで接着剤を付ける方がおりますが、これは絶対に避けなければなりませんし、やってはいけないことです。

昔と異なり、現在使用されている内装板材は、工場で乾燥や品質管理がされているので、割れねじれが発生することは本当に極マレのため、通常の施工で問題ありません。
(今ほど内装加工板が流通していない時は、大工さんに超仕上げ加工機などを使って加工していた。乾燥もまちまちのため、施工後狂いが発生して、私自身、大変苦労したことが多かった。)
内装板の化粧面に2本脳天打ちする施工方法は、合決り(あいじゃくり)加工板の場合に行います。使用する釘は、真鍮か、銅、ステンの丸釘を使用します。
私が施工に使用する丸釘は真鍮を使用します。銅は釘が柔く、緑青が発生したりすることがあり板を汚すこともあります。
ステンはさびは発生しないのですが、おもむきに欠けるので避けています。

今回のご質問のように、板が厚く、割れや浮きを心配な場合は、胴縁を少し厚みのある
下地材を使い、胴縁の取付は木ねじを使用し、胴縁取付ピッチを300o程度にして施工してみては如何でしょうか。